こんにちは。やんです。
世の中にはいろんな情報が溢れてますよね。中には「え、それほんとか?」と思うようなウマイ話もあります。
今日は、そういったホントかウソかわからないよくわからない情報に対して、
それが正しいかどうかを見抜くため、どのように考えたら良いかについて、1つご紹介しようと思います。
構造から考える
先に今日の結論をお話しします。
情報の正しさを確かめるための思考法の一つは、
構造全体を理解する
ということです。
はて?構造とは?その全体とはなんぞや?わけわからん。
こういう、色んなものを含んだ抽象的な言葉は理解が難しいです。
ということで、以下からは儲かる株を紹介する人と、紹介される人という具体例を使ってお話しします。
「構造」とは? 株を例に
「このAって株、今のうち買っといた方がいいですよ!この株はもうすぐでグッと値上がりします!
今買っておいたら、すぐに必ず儲かりますよ!
僕はあなたがお金持ちになるのをお手伝いしたんですよ!」
はい。あなたの目の前に、株を勧める人間が現れました。
さあ、これはウソかホントか。
この人が言う「これはすぐに儲かる株」という情報が正しいかどうか、構造全体を意識して考えていきます。
ここで僕がさっきから言っている「構造」のイメージをお話ししておくと、
それを取り巻き、それを成り立たせている要素たち
感じです。
今回の株の例で考えると、
株の世界に登場するキャラクター達である、
- 証券マン
- 株を売りたい人
- 株を買いたい人
- お金
- 株そのもの
- 株が成長する「時間」という要素
とまぁ、他にもまだまだ考えられますが、
こういったものが、取り巻く要素です。
そしてこれらが動くことによって、株の売買がされ、株の世界は成り立っているわけです。
これらの要素を認識した上で、
- そもそも株の売買はどのような仕組みで行われているのか?
- 株によって得したり損したりするのはなぜか?
といった、株の世界を作る超重要で本質的な原理を考えていくことが、株の構造全体を理解することに近づくわけです。
外部の構造 本質は?
株における「全体の構造」が意味するところをなんとなく掴めたところで、実際にこの株勧めうさんくさ人間に対する反論を考えてみましょう。
これを考えるために、株の世界の中にある本質として、
- 市場は短期的には効率的である
- 短期的には、市場の規模は一定で、誰かが得をして誰かが損するゼロサムゲーム
ということを持ち出したいと思います。
①の、「市場が効率的」というのは、イメージを掴むとしたら、
みんなが等しく情報を持っていて、得するものにはみんなが飛びつき、損するものは切った。
今ある株の価格は、こういうみんなの行動により決められたもので、
需要があるものは高く、需要がないものは安くなった。
という感じです。
この内容が完璧にわからなくても、今日のところは問題ないです。
というのも、今日達成したいのは「構造全体を理解することで、情報の正確性を確かめられる」ということを理解することであり、
「株の本質を理解すること」ではないからです。
②も詳しくはお話ししませんが、
要するに、
みんなで分け合える富の総量は、短期的に増減することはない。
量が決まったものをみんなで取り合うんだから、
誰かがたくさん取ったら、全然取れなくて損をする人も現れる。
というイメージで理解していただければ良いです。
(ここらへんの専門的な話は簡単ではないです。
僕もプロではないので、詳しく知りたい方は専門家による情報に触れて、学んでみることをお勧めします。
株の本質については、橘玲さんの『臆病者のための株入門』がおすすめです。株の銘柄のごちゃごちゃした難しい話ではなく、株の仕組みから本質を理解できます。
話を戻します。
今、あなたの前にいる株勧めうさんくさ人間は、
「すぐに必ず儲かる株紹介します!」
って主張しています。
でもさっきの、株の世界の本質から考えてみると、
「短期的な株の世界では、みんなが同じように情報を知ってるんやから、そんな良い株はすぐに値上がりするはずやん。残ってる方がおかしいやんけ!」
「だいたい、『必ず儲かる』って言うけど、短期的な株の世界では誰かが得したら誰かは損するんやから、『必ず』なんて言葉ウソやんけ!」
「なんやこいつ。ウソばっかやん。」
って発想に行き着くはずです。
このうさんくさい株だけでは、ウソかホントか判断がつかなかったのに、
この株を取り巻く要素、成り立たせるものを理解することで、ウソをウソと見抜いたのです。
構造の理解はどうやってやる?
以上、株を例に出して、構造全体を理解することで情報の正確さを確かめるということを体感していただきました。
今回の例では株だったため、難しいと感じた方もおられるかもしれません。
でも、「(-2)×(-3)=-6 ですよ〜」って言われたって、
即答で「ウソやんけ!」ってツッコめますよね?
この計算の例とさっきの株の例は本質的には違いはなく、
やっていることは同じです。
(-2)×(-3)=-6 という情報に対し、
その外側にある、「マイナスにマイナスをかけたらプラスになる」というみんな知っている計算の原理原則を考慮したら、
ウソと見抜けているのと変わりません。
要するに、まだ株の構造全体に対する理解度が低いから、
株の例は難しく感じた、というだけです。
つまり、何かを構造から理解するには「短時間で一気に」とかでできるものではなく、日頃からのコツコツした学びで補強していくしか無いってとです。
今日ご紹介した方法は、
株だけでなく、情報の正確さを確かめたいときにはいつでも使える方法です。
例えば「この仕事儲かるで〜。一緒にやろうや。」って言われたら、その仕事のビジネスモデルを調べてみる。
それだけで、「あれ、この話おかしくね?」って気づくものがあるかもしれないですね。
とはいえ、構造全体を理解するのは簡単ではありません。
情報は力。日頃から学んで、ウソをウソと見抜ける下地を身につけたいですね。
まとめ
今日のまとめです。
・情報の正確性を確かめる方法の一つは、「構造全体を理解すること」
・その情報の外側にある、その世界を成り立たせる仕組み、要素、原理原則を理解する
・構造全体の理解度が低いと、思考の精度が落ちる。構造全体の理解は難しいので、日頃から学ぶ
今回は明らかに胡散臭い株勧め人間を例にしました。
でも、現実には、人をうまく騙しこもうとする人もたくさんいます。
ぜひ、今日の話を参考に、あなたの頭で思考してみてください。
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